前回の記事では、多くの姓名判断でいうところの『金運に恵まれる運勢』と、本当の意味で『金運に恵まれる運勢』の違いをご紹介しました。
金運に恵まれる名前、お金持ちになる運勢と聞くと、多くの人が以下のようなことを思い浮かべるのではないでしょうか。
「宝くじに当たる」、「玉の輿にのる」、「ギャンブルで大もうけ」というように一瞬にして大金を手に入れることです。
また、そういった運勢を『金運に恵まれる』としている占いもあることでしょう。
ですが、端から見れば「運が良い」と羨ましがられることであっても、本当は刹那的な出来事を「運が良い」とは言わないのです。
今回はさらに詳しくご紹介したいと思います。
その人の運勢に相応しい名前がつく
一瞬で大金を手に入れるそれを『金運に恵まれた運勢』と銘打って、命名のための画数を提示する姓名判断も存在します。
しかし、本当の運勢は遺伝で成るのです。
そして健康・経済(金運)・愛情の3つがバランスよく整ってこそ幸せであるとしているため、単純に「この画数で命名すれば金運に恵まれます」とはなかなかいかないのです。
もちろん、名前を読み解けば、経済的に恵まれるのか苦労するのかは明らかになります。
ですが、これは意識して命名した結果ではなく、祖父母の代とご両親の代から引き継がれた遺伝でそうなるようになっていたからと言えるのです。
生まれた子が成長した後、裕福に暮らすことができるのかそれとも困窮するのかは原因があって成された結果です。
お金持ちになるか貧乏になるかは命名された名前で左右されるのではなく、裕福な人にはそれを示す名前が、同様に経済的に苦労する人にはそれを示す名前が命名されるようになっています。
運勢は親子三代で見ると分かる
家は祖父母、父母、本人という3代を1サイクルとして、繁栄と衰退を繰り返します。
繁栄と衰退、つまりは裕福と困窮、お金持ちと貧乏です。
栄えた後は衰退していくのが自然の摂理で、祖父母が裕福であれば本人は困窮するのが当たり前の結果です。
この場合、どんなに悩もうとも『金運に恵まれた人生』からはほど遠い運勢の名前が命名されます。
たとえば、ここに裕福な家があり、孫が生まれたとします。
孫の人生の前半、若いうちは祖父母や両親もまだ健在なはずで、孫本人以外が所有する財があります。
そして家に財があるから、孫も豊かな暮らしが出来るわけです。
ですが、財は無限にあるものではなく、徐々に目減りしていきます。
ですから、人生の前半で裕福な暮らしをしていたならば、人生の中盤には家の財は減り、後半ともなれば経済的に厳しい状況であったとしても不思議ではありません。
逆に、祖父母や両親が貧しく、人生の前半で経済的に苦労したとしたら、後半は当人が努力することで経済的に余裕ができ、人並み以上の生活ができるようになるはずです。
歴史上の人物で見る「3代」の例
では実際に「3代」での栄華盛衰を演じた人達を、歴史上の人物や家から見てみましょう。
「3代」で栄華盛衰を極めた家の中でも特に有名なものは、「奥州藤原氏」と「源氏」が挙げられます。
どちらも莫大な財や権力の頂点を極めた人物を初代と見て、ちょうど3代で断絶します。
また、平清盛で有名な平氏も、清盛の祖父と父がその地盤を築き上げ、清盛でピークを向かえ、その子と孫の代で衰え、舎孫の代に潰えます。
逆に3代目でピークを迎えた人物を見てみましょう。
数年前に大河ドラマにもなった「黒田官兵衛」は祖父の代から数えてちょうど3代目にあたります。
もともとは目薬売りだったと言われる祖父と、地方城主の家臣団で地位を築いた父、そして3代目になる黒田官兵衛は豊臣秀吉に取り立てられて大名になりました。
お金に恵まれない運勢の名前と対策
その人の運勢は祖父母の代からの遺伝に強く左右され、その運勢に見合った名前がつけられます。
そしてその名前の中には、どんなに真面目に頑張っても実益に結びつかない運勢のもとつけられる名前もあるのです。
それは祖父母代での深刻な葛藤、夫婦離別により子供を泣かせたことが原因として成る運勢です。
この運勢の人が活躍する分野は政治・文学・実業と多岐にわたりますが、生い立ちから貧乏であったり、子の代までも貧しさを強いられる割合が高いのです。
仮に本人が裕福になったのなら、極めて深刻なまでに親または夫婦・子にまつわる愛情に泣かされることになります。
名前の命名は人生の修正もできる
では、遺伝で成る運勢を変えることは不可能なのでしょうか。
答えは『可能』です。
運勢を形成する“原因”を明らかにし、軌道修正するのが姓名判断の本当の力と言えます。
何も知らなければ「経済的に苦労する」運勢となるところを「経済的にも恵まれる命名」で運勢の方向性を変えるのです。
『幸福な人生』の根幹にあるのは「健康・経済・愛情がバランスよく整っていること」です。
生まれてくる我が子に幸せな人生を、と願うならば、まずはどんな人生を幸福とするかを考えてみて下さい。